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 授業科目
 Course Title
欧米経済史特講
 
 担当者
 Instructor
准教授 佐藤 睦朗  前学期 水曜日1時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標 Target to be Reached
 本講義の到達目標は、受講者が、農村史研究における共同体・共同性の比較考察を通じて、西欧・北欧における市場経済と共同体(共同性)の特徴を理解することにあります。
 経済学研究科のカリキュラム・ポリシーに従い、経済思想・経済史コースの講義科目全体の基礎とある「共同体論」を学習する場とします。共同体と市場経済との関係性については、「現代の経済社会の諸問題を深く分析」するためにも、必要な学問的知識であると考えられます。それらを受講生が学修する機会を提供します。




 
授業内容 Course Content
 伝統的な西洋経済史の理論では、共同体の論理と市場経済は相いれないものであるとされていました。ですが、近年の研究では、近世・近代における共同性と市場の論理との関係性を再検討する傾向が顕著となってきました。本講義では、こうした近年の農村史研究の動向を受けて、18-19世紀の西欧・北欧の農村社会における共同性について、日本やアジアとの比較考察を通じて検討していきます。
 
授業計画 Course Planning
 使用書(テキスト)の該当する章を事前に読んでいることを前提として講義を進めます。このため、予習として、該当箇所を最低でも三回は読むようにしてください。復習としては、予習段階で理解できなかった箇所や講義で指摘された点を中心に、再度読み直して理解の深めたうえで、毎回の講義内容を400字程度にまとめるようにしてください。 なお、予習・復習合わせて各回あたり約4時間の自己学習を想定しています。

1. シラバス内容の確認、共同体論を考察する意義:家・共同体・近代社会
2. 柳田國男の共同体論
3. 日本における村落共同体の発見
4. 大塚久雄の共同体論
5. 日本における農村共同体の解体過程
6. イギリスにおける村と共同体
7. 村落的共同性の再考
8. ヨーロッパ農村社会史研究と共同体再考:北西ドイツ農村史の視点
9. 近世村落史料との体系性と比較分析の可能性
10.仙台藩村落の人口変動と「村の共同性」
11.近世村落社会における共同性の諸相:信州上田藩上塩尻村の事例
12.19世紀フランス・オート=アルプ県における地域資源管理の共同性
13.歴史的実態としての共同性再発掘:イギリス農村史研究の視点
14.総括:共同体論の再考
 
授業運営 Course Management
 授業の60分ほどを講義形式(前回復習を含む)とし、残りの40分ほどを討議にあてます。受講生は、毎回輪読範囲を予習として最低でも三回読む必要があります。また、復習として、毎回講義内容を400字程度に要約をするようにしてください。次回の講義で提出を求めます。
 
評価方法 Evaluation Method
 毎回の討議での発言内容(40%)、および前回の講義内容をまとめたレポート課題(60%)で成績を評価します。特別な理由がない限り、欠席が4回以上の場合は成績評価の対象としません。




 
オフィスアワー Office Hour (s)
火曜日の12:45~13:15、1-617研究室(1号館6階、内線4736)にて。その他の曜日や時間帯でも、事前に予約していただければ対応します。なお、授業終了直後にも、質問や指摘を受け付けます。
 
使用書 Textbook (s)
岩本由輝・國方敬司(編『家と共同体-日欧比較の視点から-』[法政大学出版会]1997
日本村落研究学会(編)『近世村落社会の共同性を再考する-日本・西欧・アジアにおける村落社会の源を求めて-』[農山村文化協会]2009

参考書 Book (s) for Reference
伊丹一浩『堤防・灌漑組合と参加の強制-19世紀フランス・オート=ザルプ県を中心に-』[御茶の水書房]2011
長谷部弘・高橋基泰・山内太[編]『近世日本の地域社会と共同性-近世上田領上塩尻村の総合研究Ⅰ-』[刀水書房]2009
加藤彰彦・戸石七生・林研三(編)『家と共同性』[日本経済評論社(家族研究の最前線①)]2016
その他の参考書は、随時講義中に指示します。
 
 
 
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