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 授業科目
 Course Title
比較言語文化特殊講義J1
Lectures in Comparative Linguistics and Cultures J1
 担当者
 Instructor
教授   熊谷 謙介  前学期 月曜日5時限/月曜日6時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標 Target to be Reached
 欧米言語文化専攻のカリキュラム・ポリシーに従い、以下を到達目標とする。
 本講義の到達目標は、「日本文化」や「イギリス文化」といった国民文化はどのように成立したのか、そこに政治はどのように関与したのかを考え、さまざまな地域の文化研究を進める受講生の研究の土台となることである。
 また、外国語学研究科・欧米言語文化専攻カリキュラム・ポリシーに従い、体系的に専門的な知識を身につけることができるようにカリキュラムを編成しており、本講義はその中で、比較言語文化コース科目として、他の比較言語文化科目と関連づけられ、また学士課程教育をふまえながら、ヨーロッパ文学・文化、表象文化論の知識・分析技法を身につけるようにする役割を持つ。
 
授業内容 Course Content
 独仏の文化論やその日本への移入を論じた、西川長夫『国境の越え方』を一緒に読みながら、国民文化の自明性を疑い、さらにはグローバル化の時代において文化に対してどのようにアプローチすべきかを考えていく。
 
授業計画 Course Planning
 各回のテーマは以下の通り(『国境の越え方』各章タイトルに対応)。予習として、次の授業の範囲の文章を読むだけでなく、そこで言及されている文献を調べ、データを現在のものにアップデートしてくること。復習として、関心をもった領域について調査を学期中から始め、最後の授業でレポートを提出することが求められる。

1.ガイダンス(シラバスの記載事項について確認する)・オリエンテーション
2.世界地図のイデオロギー
3.好きな国・嫌いな国-心理的な世界地図
4.サイード『オリエンタリズム』再読~「オリエント巡礼と巡礼者たち」まで
5.サイード『オリエンタリズム』再読~「二項対立の限界とそれを越える可能性」まで
6.欧化と回帰
7.起源-ヨーロッパ的価値としての文明と文化
8.フランスとドイツ-対抗概念としての文明と文化
9.日本での受容-翻訳語としての文明と文化
10.国民文化と私文化-日本文化は存在するか?
11.二つの『日本文化私観』-ブルーノ・タウトと坂口安吾
12.グローバリゼーション・多文化主義・アイデンティティ~「グローバリゼーションとは何か」まで
13.グローバリゼーション・多文化主義・アイデンティティ~「アイデンティティの政治性」まで
14.現在から見直す国民文化論
15.全体討議・まとめ
 
授業運営 Course Management
 テキストの講読が中心だが、講義形式による補足も随時行う。受講生の研究領域によって強調する箇所を変えるので、積極的に発言してもらいたい。1990年前後に発表された諸論考を中心にしているため、現在において問題はどのように変化したかについても議論する。扱うのは文庫本一冊であるが、論じられている問題は多岐にわたっているので、これについても一緒に考えていこう。
 
評価方法 Evaluation Method
 授業内の講読、議論への積極的な参加60%、レポート40%。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 質問・相談などは授業後教室で、あるいは月曜・木曜の昼休みに研究室(17-311)で受け付ける。研究室のポストも利用可。メールでも受け付ける(kumagai20060119@yahoo.co.jp)。
 
使用書 Textbook (s)
西川長夫『国境の越え方』[平凡社(平凡社ライブラリー)]2001年
 初回のガイダンスの後に購入してもかまいません。
参考書 Book (s) for Reference
 授業内で指示。
 
 
 
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