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 授業科目
 Course Title
西洋政治思想史特講B
History of European Political Thought B
 担当者
 Instructor
准教授 酒井 弘格  後学期 金曜日6時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力を基盤とする創造性豊かな優れた研究・開発能力/Highly creative, outstanding research and development capabilities that form the foundation for judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
国際的感性とコミュニケーション能力に裏付けられた体系的専門知識/Systematic expert knowledge backed by international sensibilities and communication capabilities
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標 Target to be Reached
 本授業の到達目標は、受講生が、20世紀以降の西洋政治思想史の全体について、最先端の研究にもとづく高度な理解に到達することである。また、文献の正確な読解や要約の能力、多様な文献を比較する能力、自らの解釈をもとに議論する能力などを磨くことである。
 
授業内容 Course Content
 『岩波講座 政治哲学4~6』(岩波書店)から各回1章ずつ精読していく。本テキストは現在の日本における現代西洋政治思想史研究の到達点を示すものであり、政治学の研究者や教育者になるためには、これに取り組むことは重要であろう。ただし時間の都合で、テキストのすべての章は取り上げられない。
 
授業計画 Course Planning
 下記の授業計画の( )部分が毎回の扱う範囲を指しているので、そこをよく予習してくること。報告者はそれに加えて、自ら参考文献を探して読み、自分の意見をまとめるなど、入念な報告準備をしてくることが求められる。
 また過去の回とその後の回には関連性があるので、復習として、過去の回で学んだことを何度も読み返し考え直す必要が生じるはずである。
 予習・復習合わせて各回あたり約4時間の自己学習を想定している。
 前期の「西洋政治思想史特講A」から内容的に続くものであるが、本授業のみの履修でも全く差し支えない。
 履修者のレベルや興味関心の違いもあるので、この通りに進まないことも考えられる。
1.イントロダクション
シラバスの確認など
2.多元的国家論(4巻4章)
 20世紀初頭の多元的国家論の思想家たちと、その現代への継受を考える。
3.ケインズ(4巻5章)
 ケインズを題材に、経済学者が社会と国家をいかに位置づけうるかについて考察する。
4.シュミット(4巻8章)
 シュミットの反自由主義の論理を把握し、自由主義と民主主義の両立可能性の問題に取り組む。
5.ハイデガー(4巻9章)
 ハイデガーの存在論に内在する政治の特別な意味を学ぶ。
6.ハイエク(5巻2章)
 ハイエクの自生的秩序論を踏まえ、自生的秩序の創出の経緯や政治の必要性などの問題を検証する。
7.アーレント(5巻3章)
 アーレントの全体主義論を理解し、現代における全体主義の危険性を考察する。
8.フーコー(5巻5章)
 フーコーのカント解釈を学び、そこからフーコーの一貫した問いを考える。
9.ロールズ(5巻7章)
 ロールズの格差原理とその批判を知り、正義論の諸次元を理解する。
10.ハーバーマス(5巻8章)
 ハーバーマスの討議理論を通じて、現代の正統性の危機と克服の試みを理解する。
11.バーリン(6巻1章)
 バーリンの二つの自由概念と、その後の展開を把握する。
12.精神分析(6巻5章)
 精神分析の知見が政治思想にいかなる示唆をもつのか検討する。
13.フェミニズム(6巻6章)
 ケアの倫理がいかなる社会正義をもたらしうるか、考察する。
14.環境問題(6巻9章)
 環境問題への対応のために提起された多様な人間論、政治経済制度論を整理する。

 
授業運営 Course Management
 まず、あらかじめ決められた報告者が、該当範囲の要約、参考文献との比較、報告者独自の考察について、報告する(30分)。その後、全員で討論を行う。
 報告者は、事前にレジュメの作成など周到な準備をしてくることが求められる。他の参加者は、該当範囲をよく読んで考えてくることと、授業中最低1回は発言することが、義務である。

 
評価方法 Evaluation Method
 授業への積極的な参加(50%)、報告や討論のレベル(50%)によって評価する。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 質問や相談などは、授業終了後にその場で、また月曜日の12時40分から13時20分まで研究室(17-519)でも受け付ける。メールでもかまわない(メールアドレスは初回授業時に知らせるほか、研究室の扉にも掲示しておく)。
 
使用書 Textbook (s)
杉田敦編『岩波講座 政治哲学4 国家と社会』[岩波書店]2014年
齋藤純一編『岩波講座 政治哲学5 理性の両義性』[岩波書店]2014年
川崎修編『岩波講座 政治哲学6 政治哲学と現代』[岩波書店]2014年

参考書 Book (s) for Reference
特に指定しない。各自で探してくることを前提としている。
 
 
 
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