[前へ戻る]
   

 授業科目
 Course Title
心理療法
Psychotherapy
 担当者
 Instructor
講師   久羽 康  後学期 水曜日1時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標 Target to be Reached
① 心理療法の基本的な考え方、心理療法をおこなうセラピストの基本的な姿勢についての知識を得る。
② 心理療法の典型的な流れ、心理療法で生じうる事態についてある程度のイメージができるようになる。
③ 心理療法について学ぶことを通じて、人が他者と関わるときにどのような動きが生じるのか、人が何かを語るということにどのような意味があるのかを、自分なりに考えてみることができる。
 
授業内容 Course Content
 この授業では配布するプリントに沿って、主に対面で言葉でやりとりをする心理療法(カウンセリング)を念頭に置きながら、心理療法とは何で、心理療法をおこなうことがどのような意味を持つのか、実際の心理療法では何が大事にされており、何が起こりうるのか、どのような流れで心理療法が進んでいくのかを講義する。
 
授業計画 Course Planning
 各回の講義内容は以下のように予定しているが、進み方によって変更となる場合がある。

1 講義の概要と心理療法の歴史
 シラバスの記載事項について確認し、講義の注意点、評価方法などについてお伝えする。本講義の位置づけについて説明をする。また、心理療法の歴史についても触れて、心理療法の全体像をおおまかに把握する。
2 心理療法の目的と方法
 心理療法とは何を目指すものであるのか、セラピストはクライアント(来談者)にどのように接するのかを考えてみる。また、心理療法には言葉、遊び、動きなど、さまざまな媒体があることを説明する。
3 心理療法のさまざまな考え方
 心理療法のさまざまな考え方についてごく簡単に説明し、心理療法には(あるいは人間への見方には)唯一の真実があるわけではなく多様なアプローチがありうることを理解する。
4 心理療法の対象
 心理療法がどのようなクライアントに対してどのように役に立つのか、どのような状態を対象とする際にはどのような注意が必要かということについて、一般的なことがらを講義する。
5 語るということの重要性
 心理療法の多くは言葉を媒体とする。言葉で何かを語るということの意味、セラピストがクライアントの話を聴くということの意義について、いくつかの観点から考える。
6 心理療法の開始、アセスメント
 心理療法がどのようにはじまるのか、その際にどのようなことが問題となりうるか、セラピストは心理療法の開始時にどのようなことを考える必要があるかを考える。
7 生育史と家族歴
 クライアントの生い立ちや家族との関係の歴史をセラピストが聴取すること(クライアントが振り返ること)の意味について考える。
8 治療構造
 心理療法の構造(心理療法がどのような状況において、どのような枠組みでおこなわれるか)の問題について考え、その重要性を理解する。
9 心理療法の作業と抵抗
 心理療法の基本となる作業について講義するとともに、そこでクライアントの内にほぼ必然的に生じる抵抗感について考える。また、心の問題の身体化、行動化、言語化ということについても考えてみる。
10 関係性
 いくつかの観点からクライアントとセラピストの関係性の重要性を指摘し、関係性の中で生じる心理的な動きについて考える。
11 介入と理解
 心理療法における介入、すなわちセラピストからクライアントへの働きかけについて、その意義とそれが引き起こしうる問題について考える。また、クライアントを理解するということ(セラピストに理解されるということ)がなぜ心理療法において重要であるのかを考える。
12 心理療法の終結
 心理療法において終結はどのようにおとずれるのか、クライアントが「よくなる」とはどういうことなのかを、いくつかの観点から考えてみる。
13 心理療法における倫理と法律/現代の心理療法を取り巻く状況
 心理療法をおこなうセラピストが法的に、あるいは倫理的に負う責任について考える。また、現代の日本で心理療法という営みが置かれている状況について概観する。
14 ワーク
 自分自身のことを語るということ、それを誰かに聴いてもらい気持ちを受け取ってもらうということの意味に体験として触れるために、小グループでのワークをおこなう。

 基本的に各回の講義で次回のプリントを配布するので、予習として次回のプリントを呼んでくること(第1回の講義についてはウェブ上のPDFを参照。https://senseandpresence.com/ku-psychotherapy1)。また復習としては、知識を正確に頭に入れることも大切ではあるが、むしろ授業で学んだ事柄について、何が大事なポイントなのか、なぜそれが大事なのか、それは本当に大事なのかということを、自分自身の実感として少し自由に思いを巡らせる時間を取るように心がけてほしい。
 
授業運営 Course Management
 基本的には講義形式で進めるが、14回のうち1回は小グループでのワークを中心とした回を設ける予定である。講義でお話しする心理療法の基本的な考え方ついて、はじめからそれが正解だというような受け取り方をせず、自分自身が主観的に感じたことや引っかかりを大事にして受講してほしい。
 
評価方法 Evaluation Method
 レポートと定期試験で評価する。レポート課題では、講義でお話しした内容から何か一つを選び、それについて自分が感じたこと、考えたことを書いていただく。自分自身の問いや視点を持てているか、また自身の見方をどの程度説得力をもって表現できているかを評価する。定期試験は持ち込み不可だが、覚える必要のあることがらはある程度事前にお伝えし、試験は記号選択式とする。評価におけるレポートと定期試験の重点の比率は、レポート6対試験4とする。授業の妨害となるような私語、問題のある授業態度は、評価に影響する場合がある。なお、欠席が4回を超える(欠席が5回以上の)学生については、特別な事情がない限りは評価の対象とならない(就職活動や長期の体調不良などについてはある程度考慮をするので、直接相談してください)。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 非常勤講師が担当するため、オフィスアワーは設けることができない。用のある学生は、講義終了後に声をかけてほしい。また、メールでの連絡も可とする(メールアドレスは、ss293897pe@kanagawa-u.ac.jp)。ただしメールにはすぐに目を通すとは限らない。
 
使用書 Textbook (s)
テキストは使用しない。
参考書 Book (s) for Reference
授業内で参考となる書籍等を紹介する場合がある。
 
 
 
[前へ戻る]