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 授業科目
 Course Title
青年心理学
Adolescent Psychology
 担当者
 Instructor
講師   越智 啓太  前学期 月曜日5時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
国際的感性とコミュニケーション能力/International sensibilities and communication capabilities
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標 Target to be Reached
 ①生涯発達における青年期の特徴について理解し、自己、対人関係、反社会行動、文化、精神病理の各特色について、理論と実証研究に基づいて論じることができるようになる。②青年心理学で扱う各分野についての専門用語をただしく理解し、使用できるようになる。③各種心理テストを通じて、自己の現在の心理的特性について理解し、分析できるようになる。
 青年心理学は、広い意味での発達心理学の一部分である。また、授業の内容は,社会心理学、認知心理学や臨床心理学とも密接に関連している。それらの授業の知識をより深めていくことも授業目的の一つである。ただし、これらの授業を先に学んでおくことは必要ではない。

 
授業内容 Course Content
 青年心理学は子どもから大人への移行の時期である青年期において我々が遭遇するさまざまな心理的な成長について扱っていく学問である。この講義では、青年期の心理的な特性についてさまざまな側面から、そして一部の問題についてはじっくりと掘り下げて検討していった見ることにしたい。
 
授業計画 Course Planning
 授業はテキストの一部を掘り下げていく形で行う。そのため、事前にテキストの該当部分を読んでくることが必要である。該当部分は以下に指示する。ただし、授業中はテキストを使用しない。テキストは予復習用として使用する。また、復習としては、毎回、授業内容をノート等にまとめていくこと。

1,オリエンテーション、青年期とは何か
 シラバスの記載事項を確認しながら授業全体のプランを説明する。青年心理学の全体像と青年期の概念、青年期の特殊性について解説する。テキストⅠ青年期と青年心理学の章を予習として読んでくること。

2,青年期のアイデンティティ(1)青年期とアイデンティティ形成
 青年期はアイデンティティの形成の時期である。このアイデンティティの形成に関する諸理論について解説する。テキストⅣ自己とアイデンティティの章の1~2,5を予習として読んでくること。

3,青年期のアイデンティティ(2)自己概念維持と自己評価維持
 青年期にアイデンティティが形成されるといっても、そもそもアイデンティティは何のために必要なのだろうか、この問題について自己概念維持と自己評価維持という側面から解説する。テキストⅣ自己とアイデンティティの章の3,6~8を予習として読んでくること。

4,青年期のアイデンティティ(3)自己を知る
 主要な社会行動に関する尺度を実際に体験しながら、自己の特性について理解を深めていく。また、青年期の行動を理解する場合の心理尺度の役割と限界について理解する。テキストⅣ自己とアイデンティティの章の4を予習として読んでくること。

5,青年期の認知発達と学業
 青年期は知的な側面でも発達が進む時期である。また受験勉強なども含め、この時期の最も重要な社会的な役割は知識習得であるともいえる。そこで、この問題について解説する。テキストⅡ青年期の思考と感情、Ⅵ学校と学習の章を予習として読んでくること。

6,青年期の家族・友人関係
 青年期は家族からの自立という意味で重要な時期であるとともに友人関係も多様化し、社会化して行く時期である。家族と友人関係の問題について解説する。テキストⅤ家族と友人の章を予習として読んでくること。

7,青年期の恋愛関係(1)
 青年期でもっとも重要な問題の一つが恋愛であるといえるかもしれない。そこで本講義では恋愛の問題を比較的深く掘り下げて検討する。この回は、恋愛の初期から進展、崩壊までの流れについて理解する。テキストⅢ身体とジェンダーの章を予習として読んでくること。

8,青年期の恋愛関係(2)
 この回は、恋愛の種類とタイポロジ-について、心理尺度を体験しながら理解していく。また、恋愛プロセスにおけるさまざまな問題点について理解を深める。テキストⅢ身体とジェンダーの章を予習として読んでくること。

9,青年期の恋愛関係(3)
 前回に引き続き、恋愛の個人差についてさまざまな心理尺度を体験しながら理解していく。恋愛の結晶化、愛についての反芻思考、再確認傾向などの問題を扱う。テキストⅢ身体とジェンダーの章を予習として読んでくること。

10,青年期の反社会的行動(1)現状
 青年期は家族や学校、社会体制などについての反発が大きくなる時期である。この時期の特性について、具体的なケースも交えながら検討していく。また、薬物中毒、暴走族などの問題についても扱う。テキストⅨ障害と臨床の非行の章を予習として読んでくること。

11,青年期の反社会的行動(2)攻撃性
 青年期の反社会行動においては攻撃性が重要な問題となってくる。そこで、攻撃性の問題について、詳しく解説する。テキストⅨ障害と臨床のリスク行動の章を予習として読んでくること。

12,青年期のキャリア形成
 青年期のキャリア形成や職業選択の問題について検討する。テキストⅦ進路と職業の章を予習として読んでくること。

13,青年期の文化 ヲタク、中二病、意識高い系、ファッションなど
 青年期は青年期特有の文化を形成し、これが我々の社会を牽引するひとつの力となっている場合もある。その反面、青年期特有の心理状態は他の世代や、自分があとから振り返ると理解が困難な行動となっている場合も少なくない。これらの文化の問題について解説する。テキストⅧ 社会と政治の章を予習として読んでくること。

14,青年期の精神病理
 青年期はさまざまな発達課題に直面することから、精神的に不安定な状況になってしまうことも少なくない。そこで、それらの特性について理解を深めていく。テキストⅨ 障害と臨床を予習として読んでくること。

 
授業運営 Course Management
 授業は、講義形式で行う。適宜プリント等を配布する。授業のパワーポイントを写真撮影することや授業を録画、録音することは禁止(無音モードでも禁止)。授業内容やコメントについてSNSなどに投稿することも禁止。授業中のパソコンの使用はOK(キーの音が他人に迷惑にならないように留意すること)質問があれば直接聞きに来ること。
 
評価方法 Evaluation Method
 定期試験80%、以下の問題を出題する。①生涯発達における青年期の特徴について理解し、自己、対人関係、反社会行動、文化、精神病理の各特色について、理論と実証研究に基づいて論じることができるよっているか。→記述式2問程度②青年心理学で扱う各分野についての専門用語をただしく理解し、使用できるようになっているか。→一問一答式5~10問程度
 自己の心理特性の理解についての小レポート、授業時のコメント20%
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 授業後、講義室で直接質問等にくるように。できるだけ時間をとって対応します。場合によっては別に時間をとって対応します(基本的に火曜6件の時間帯)。
 
使用書 Textbook (s)
白井利明『よくわかる青年心理学』[ミネルヴァ書房]2015


 
 
 
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