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 授業科目
 Course Title
防災法・危機管理法
Emergency and Disaster Management Law
 担当者
 Instructor
准教授 嘉藤 亮  後学期 火曜日2時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 本講義の目標は、受講生が自然災害等への対応や予防措置等に関する法制度の検討を通じて、その基本的な法的枠組みと、この領域におけるそれぞれの主体の役割を理解することです。
 
授業内容 Course Content
 日本は古くから様々な災害を経験してきましたし、それに対する制度を整備してきました。近年ではこうした対応について「防災」という言葉にかえて、より包括的な取り組みとして「危機管理」と表現されるようになってきています。そこでは、災害発生時の応急的な対応のみならず、事前的な予防措置や事後的な復旧・復興作業までを含めた対策が必要とされます。また、災害等への対応には国民の生命と財産の保護をその使命とする国や自治体のみならず、国民の積極的なかかわりも求められます。そこで、本講義では、様々な制度の法的枠組みを見ていくことで、防災ないし危機管理についての理解を図っていきます。
 
授業計画 Course Planning
 授業は教科書をもとに進めていきます。講義でも指摘しますが、dot Campus上でも教科書と各回の対応箇所を示しておきます。また必要があれば資料を用意し、あらかじめdot Campus上で入手できるようにしておきます。予習として、事前に教科書の該当箇所に目を通しておき、次回にやる内容について大枠をつかんでおきましょう。また、復習として、講義内容について自分なりにまとめてノートを作成しましょう。
 *授業の進捗状況により、授業計画通りに進まないこともありますが、記載された事項には必ず触れます。
1 導入‐災害と法
 まずシラバスを確認して本講義で行う内容の全体について説明します。また、防災についての歴史を振り返りつつ、本講義で扱う「災害」とは何かについて確認します。
2 災害対策基本法の構造
 防災についての包括的な法律である災害対策基本法の基本的な構造について見ていきます。
3 防災責任と防災に関する組織
 防災に対するそれぞれの主体の責務と、防災に関わる様々な組織や団体について見ていきます。
4 防災計画
 防災に関してそれぞれの主体が定める計画の性質や内容について見ていきます。
5 災害予防
 災害の事前的な予防について、現時点における対応と課題について見ていきます。
6 防災と空間規制
 災害の発生が予測される地域に対する規制や、そうした地域についての情報提供について見ていきます。
7 防災施設等の整備と責任
 防災施設の整備と、それでも生じてしまった被害への賠償責任について見ていきます。
8 都市における防災
 人や建築物が密集する都市における防災について見ていきます。
9 地域と防災
 防災において地域住民等が果たしうる役割について見ていきます。
10 災害応急対応
 災害が発生した直後における対応について見ていきます。
11 災害救助法
 引き続き災害発生後の対応について災害救助の観点から見ていきます。
12 災害復旧
 災害復旧について復興との相違を念頭にその制度と課題について見ていきます。
13 災害復興
 現在における災害復興制度とその課題について見ていきます。
14 生活再建
 個人の生活レベルでの再建について現行制度を見ていきます。
15 危機管理法制の現在
 減災の概念等、現在の危機管理法制における潮流について見ていきます。また、本講義のまとめも行います。
 
授業運営 Course Management
 講義形式で行います。しかし、講義は授業での説明を踏まえた上で完結するものなので、教科書を見ただけでは講義内容を理解したことになりません。分からないところをそのままにせず、ノートや教科書を確認して講義後の復習は欠かさないようにしましょう。また必要な関係条文等があれば資料を作成・配布しますが、六法を持参して直に条文を確認する習慣を身につけるようにしましょう。
 本講義を受講するにあたっては、憲法、民法および行政法の基礎的な知識を要する場面もあるので、これらの科目を受講しておくとより理解が進みます。また防災行政とまちづくりをあわせて受講することで、防災・危機管理についてより深い理解が得られるでしょう。
 
評価方法 Evaluation Method
 学期末の試験(持ち込みは一切不可)によって評価します。評価は、授業で学んだ内容を理解していることはもちろん、それを明瞭かつ論理的な文章で表現していることを重視します。なお出席は評価の対象とはしません。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 講義時に指示します。また講義終了後に対応するので申し出てください。
 
使用書 Textbook (s)
生田長人『防災法』[しんざんしゃ]2013年


 
 
 
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