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 授業科目
 Course Title
現代メディア論
Selected Topics in Media Studies
 担当者
 Instructor
教授   笠間 千浪  後学期 月曜日2時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
本講義の到達目標は、受講生が①メディアを社会学的観点で考察する視座を身につけること、 ②視覚メディアが進展している現代において、文化と権力の関係を分析できる視点を学ぶこと、③メディアに関するリテラシーを高めることである。
 
授業内容 Course Content
資本主義の進展した消費社会において、あらゆるメディアが注目されるのは、それが<社会的現実>の構築に深い作用を及ぼしているからである。したがって、<社会的現実>の構成自体を分析対象とする社会学においてメディアに関する考察は欠かせないものとなる。ここでは、とりわけマスメディアを「相互主観的な関係のなかで<意味>が成立する場」として理解し、近現代における表象・意味・権力を中心としたテーマ群を扱う。

具体的な映像テクストもあつかう。大衆消費社会で重要な位置を占める視覚メディア文化領域における他者表象(女性表象、日本人表象など)をとおして、ナショナル・アイデンティティや集合的記憶などが作用するポリティクスを読み解いていく。

 
授業計画 Course Planning
部分的に使用する文献があるときは、該当する章を読んでくることが予習となる。
そうでない場合は、特に復習に力を入れてもらいたい。なお、項目は多少前後することもあるが、その際は授業時に提示する。

1. ガイダンス :メディアとは何か

2. <Ⅰ> 社会構成体としてのメディア:メディアの誕生と近代社会の変容


2. メディアをめぐる社会論
3. 活字メディアと視覚メディア
4. 近代ジャーナリズム
5. ソーシャルメディアと「全員発信者」時代

   
3. <Ⅱ>理論 パートⅠ

6. 米国マス・コミュニケーション理論のながれ:展開と限界
7. 批判的アプローチ
8. カルチュラル・スタディーズのながれ
9. オルタナティヴ・メディア: アンダーグラウンド出版から「緊急メディア」まで
  
4. <Ⅲ>理論 パートⅡ:文化・権力・表象

9.  表象の力学
10. オリエンタリズムとセルフ・オリエンタリズム

5. <Ⅳ>メディア表象分析の実践:欧米とアジアにおける日本人イメージ形成

11. 米国1910年代における日本人表象(早川雪洲)
12. 第二次大戦以降:冷戦期~高度経済成長期から現在(「マダム・バタフライ」の系譜)
13. 「反日映画」における日本軍人表象:『アンブロークン』(2014米国)を具体例として
14. 中国語圏映画における「日本鬼子」表象
15. まとめ:他者表象の構築と「集合的記憶」

 
授業運営 Course Management
おもに講義形式による。具体的な映像テクストもあつかう。私語や携帯電話の使用は厳禁である。必要に応じて、リアクション・ペーパーの提出や授業時における議論も行う予定である。
 
評価方法 Evaluation Method
出席は7割以上ないと評価の対象にはならないので注意されたい。条件をクリアしたレポートを採点対象にするので、レポート条件に関しては必ず守っていただきたい。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
月曜日昼休み。授業内容に質問がある場合は、終了後すぐに来てください。
 
使用書 Textbook (s)
吉見俊哉『メディア文化論(改訂版)』[有斐閣]2012年


 
 
 
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