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 授業科目
 Course Title
建築環境特論
Environmental Engineering 
 担当者
 Instructor
教授   安田 洋介  前学期 木曜日3時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 本講義の到達目標は、受講生が建築音響に関連する理論的な基礎、特に音の波動性に起因する諸現象について広く学ぶことであり、これにより建築における音響現象をより深く理解することである。本講義は,学部2年次の開講科目である「建築環境工学I及び演習」における音環境分野の理論的理解を促すものと位置づけられる。
 
授業内容 Course Content
 建築環境の中でも、音の分野はトラブルや苦情の件数が非常に多いことで知られているが、その原因の1つは音及びその建築的取り扱いに関する知識・理解の欠如であるといえる。また、音に関する要求は建築用途によって様々であり、ある程度の遮音性能が要求される住環境(ホテル、住宅等)から、高度な遮音性能に加えて場の拡散性、残響特性、初期反射音構造等が重要となるコンサートホールまで、実に幅広い。本講義は、これら建築音響学における諸問題の物理学的な背景及び関連事項について深く学ぶものである。
 
授業計画 Course Planning
 基本的に使用書を輪読する形式をとる。扱う具体的な項目は下記のとおりである。ただし受講生の数や理解度により変更する場合がある。
 予習としては、受講生全員に (i) 該当部分を事前に読んでおくこと、(ii) 疑問点を洗い出しておくこと、が求められる。輪講担当学生にはさらに、(iii) 概要説明のための資料を準備すること、(iv) 不明な点をできる限りなくしておくこと、が求められる。
 復習としては、授業でのディスカッションを基に、各々の疑問点について再度考察してみることを勧める。輪講担当学生には課題としてレポートが課される。

1. ガイダンス(シラバスの記載事項についての確認)
2. 音波と聴覚
3. 騒音・振動の測定・評価
4. 室内音響
5. 吸音と材料・構造
6. 空気音の遮断
7. 固体音・振動の防止
8. 環境騒音振動の防止
9. 室内音響計画
10. 電気音響設備
11. 波動方程式とHelmholtz方程式
12. Fourier変換と畳み込み積分
13. 波動音響シミュレーション:概論
14. 波動音響シミュレーション:境界要素法 ―基礎理論―
15. 波動音響シミュレーション:境界要素法 ―応用と効率化―
 
授業運営 Course Management
 輪講担当学生の概要説明に合わせ、教員が理論的背景、重要性、応用可能性などについて補足説明を行う。学部基本教育課程の理数科目の習得を前提とする。履修学生の人数等によって、教員が担当する回を設ける場合がある。
 
評価方法 Evaluation Method
 担当学生の説明準備物(40%)・説明内容(30%)を評価する。担当学生は教員の説明や質疑内容について整理したレポート(30%)を翌週提出する。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 質問等は講義中に受け付ける。また、火曜日12:00~13:00、6-407室にて応じる。その他の時間帯でも在室中は随時受け付ける。
 
使用書 Textbook (s)
前川純一他『建築・環境音響学』第3版[共立出版]2011
『配布プリント』

参考書 Book (s) for Reference
田中俊六他『最新建築環境工学』改訂4版[井上書院]2014
ハインリヒ・クットルフ著,藤原恭司・日高孝之訳『室内音響学 建築の響きとその理論』[市ヶ谷出版社]2003

 
 
 
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