[前へ戻る]
   

 授業科目
 Course Title
無機分析化学特論
Inorganic Analytical Chemistry
 担当者
 Instructor
教授   井川 学  前学期 木曜日1時限
教授   小出 芳弘  前学期 木曜日1時限
教授   引地 史郎  前学期 木曜日1時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 本講義の到達目標は、受講生がこれから大学院生としての学修を進める上で必要な無機化学および分析化学の基礎を身につけることである。具体的には分析化学の講義では、水溶液系の化学平衡の基礎を学び、今後の実験で扱う溶液の状態を理論計算により自分で予測できるようになることを目標とする。無機化学の講義の前半は初歩の群論から対称操作を中心に学び、簡単な分子の対称性と分子軌道との結びつきを理解する。数式を使わず、定性的な説明により、化学における群論の有用性を理解し使えるようになることを目標とする。無機化学の講義の後半は、分子軌道の概念に基づく化学結合(共有結合・配位結合・金属結合・イオン結合)の解釈を学び、金属を含む様々な化合物における化学結合と物性の相関について理解することを目標とする。
 
授業内容 Course Content
 この講義ではプリントを配布し、これを教材にして講義する。最初の5回は分析化学、次の10回は無機化学についての講義を行う。
 5回目ごとにテストを行う。今後の様々な分野の研究にも関連して役立つように分かりやすい内容とする。
 
授業計画 Course Planning
 各回の講義内容は以下のように予定している。あらかじめ配布したプリントを読み、予習して臨むこと。また、復習に役立つように課題を課すのでこれを解いて提出すること。
1. 化学平衡の基礎
   濃度計算、化学平衡、物質収支と電荷収支 
2. 酸塩基平衡
   弱酸および弱塩基溶液のpH計算、緩衝溶液のpH計算
3. 酸化還元平衡
   ネルンストの式、酸化還元電位の求め方
4. 金属錯体と沈殿平衡
   錯生成定数、溶解度積、複数の平衡の共存 
5. 分析化学まとめ
   テストおよびその解説、データの統計処理
6. 分子のかたちと対称要素(対称要素、回転軸と鏡映面)
   分子の対称性について各対称操作の復習
7. 群の発生とその記号(点群の表現、点群の見つけ方と命名法、指標表の使い方)
   簡単な分子の持つ対称操作を見つける方法の修得
8. 量子力学と群論(水分子の分子軌道)
   指標表の使い方と水分子の分子軌道の関係
9. 赤外スペクトルと指標表(水分子の振動モード解析)
   指標表を使った水分子の振動モードの解析法
10. 群論に関するまとめ
   復習、テスト
11. 共有結合性とイオン結合性
   二原子分子の分子軌道
12. 配位結合の分子軌道論的解釈
   配位子場理論と物性
13. 金属結合とバンド理論
   固体物質の電気伝導性
14. イオン結合と結晶構造
   構造の規則性
15. 化学結合に関するまとめ
   まとめ、テスト
 
授業運営 Course Management
 プリントないし板書によって進め、演習問題あるいは課題を解いて理解を深める。
 
評価方法 Evaluation Method
 試験とレポート課題あるいは演習問題の回答率で評価する。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 特に時間を限定しないが、各担当者の研究室を訪ねて来られたい。
 


 
 
 
[前へ戻る]