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 授業科目
 Course Title
スペイン語学研究-2
Spanish Linguistics 
 担当者
 Instructor
准教授 岡 喜代子  後学期 水曜日1時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 受講生は、前期で学習した理論言語学の統語論の基本概念を用いて、すこし複雑な現象やスペイン語の特徴的現象を、日本語との対比という観点から分析することを学習する。前期では名詞句や動詞句といった句単位で捉えていた言語表現の構造を、後期では文単位で捉えることを試みる。一見複雑に見える現象も、共通の統語的枠組みで捉えることで、言語一般の普遍性と個別言語の特質や語彙的特質との相互作用の結果として捉えられることを、具体的事例を扱いながら理解することを目指す。カリキュラム・ポリシーに従って、言語観を養い言語への洞察を深めることで、外国語の修得へ資することを要望する。
 
授業内容 Course Content
 参考図書としてあげているThe Syntax of Spanishの全内容を前期に続き、学習し理解するのを目標にするが、進行順序は前期の学習状況を考慮して、統語論の全体像を把握しやすいよう適宜変更することもある。原則として前期の学修内容を前提として進める事項が多いので、前期を履修していることが望ましい。
 テキストは後期もハンドアウトを用意するが、より内容を深く理解することを望む学生は、参考図書を授業に沿って一読することを薦める。
 
授業計画 Course Planning
 以下に挙げたテーマで、それに関わる統語的問題を提示し、理論的捉え方や議論の仕方を説明していく。各回に提示する問題を各自が考え、積極的に議論に参加してくれることを望む。また、毎回「小問題」を課題として出し、次回の授業時に提出してもらい、それについて更に議論を行う。小課題は、その授業内容を踏まえて各回の終わりに出すので、授業内容を復習しつつ、次回の議論に参加できるよう、自身で考えながら取り組むことを要望する。

1  シラバス記載事項の確認と前期で導入し学習した統語論の基本概念の復習及び質疑応答
2  構造構築における普遍的原則:名詞句から
3  構造構築における普遍的原則:動詞句から
4  スペイン語と日本語の名詞句の特徴と比較対照
5  名詞句における必須要素と選択的要素
6  動詞句における必須要素と選択的要素
7  文における必須要素と選択的要素
8  スペイン語における主語
9  日本語における主語
10 日本語とスペイン語における主語と主題
11 主語と主題の統語的意味的違い及び語順への反映
12 日本語とスペイン語の疑問文
13 日本語とスペイン語の否定文
14 文構築に必須の周辺要素と選択的要素 
15 質疑応答、試験と課題についての議論
 
授業運営 Course Management
 原則として講義形式であるが、議論に積極的に参加することを要望する。毎回の授業内容に関連した課題を授業の終わりに出すので、次回その課題を提出する。提出された課題について更に考え議論を行う。
 私語は慎み、携帯電話の電源は切ることを必須とするが、授業内容についての発言は常に受け付けるので、質問やコメントを行うことを望む。後期は前期での内容を踏まえた授業内容になるので、受講生は前期の同科目を受講していることが原則必要である。後期だけの受講も認めるが、前期の内容を独自で学習しておくことが望まれる。

 
評価方法 Evaluation Method
 各回の課題と学期末の課題記述形式の試験で成績の評価を行う。他者から得た知識と自分独自の考えを厳密に区別し、独自の考えを明確にのべ、その根拠を論じるという議論の基本ができているかどうかを重視する。各回の課題の合計40%、学期末の試験(課題)60%の割合で評価する。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 質問は授業終了時その場で受け付けるが、時間を要する場合は、水曜日2限に研究室(20-435)で受け付ける。
 

参考書 Book (s) for Reference
 Karen Zagona,The Syntax of Spanish,Cambridge University Press,2002
 上山あゆみ『はじめての人の言語学』[くろしお出版]1991

 
 
 
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