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 授業科目
 Course Title
無機合成特論
Advanced Inorganic Syntheses
 担当者
 Instructor
教授   野宮 健司  前学期 火曜日4時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 本講義の到達目標は、学生が① 触媒と触媒作用の基本概念を理解すること、② 錯体および有機金属錯体の触媒作用と応用例のいくつかを理解すること、③英文で書かれた内容を読んで理解することである。本講義は錯体化学の基礎を前提にしているので、学部の無機化学Ⅲ及びⅣを履修していることが望ましい。
 
授業内容 Course Content
 学部授業(無機化学Ⅲ、無機化学Ⅳ)の発展として錯体化学、有機金属化学の概念を触媒に応用した内容を講義および輪講形式で行う。英文で書かれたテキストを使用するが、和訳本も適宜参照する。均一系の錯体触媒と触媒作用の実例・考え方を理解させる。関連する化学工業の合成反応プロセス(酢酸製造プロセス)や触媒設計にも触れる。
 
授業計画 Course Planning
1. ガイダンス-シラバスの記載事項を確認する。触媒(catalyst)と触媒作用(catalysis)
2. 触媒関連用語と触媒作用の条件
3. 均一系触媒:触媒過程と5つの型の反応
4. 実例(1):アルケンの水素化:Wilkinson錯体触媒
5. 実例(2):ヒドロホルミル化(1):コバルトカルボニル錯体触媒
6. 実例(3):ヒドロホルミル化(2):ロジウムカルボニル錯体触媒
7. 実例(4):モンサント法による酢酸の合成:ロジウム(I)カルボニル錯体触媒
8. 実例(5):エチレンの酢酸への直接酸化(昭和電工法):ヘテロポリ酸・パラジウム複合触媒
9. 実例(6):アルケンのWacker酸化:パラジウム(II)触媒
10. 実例(7):アルケンの重合:Ziegler-Natta触媒
11. 実例(8):アルケンメタテシス:グラブス触媒
12. 実例(9):パラジウム触媒の炭素ー炭素結合生成反応:鈴木カップリング反応他
13. 実例(10):不斉酸化:シャープレスエポキシ化とヤコブセン酸化
14. 不均一系触媒の基礎(1):表面の酸性部位と塩基性部位
15. 不均一系触媒の基礎(2):表面の金属部位と化学吸着、吸着種
 
授業運営 Course Management
1.講義はあらかじめ配付した英文および和訳テキストに沿って行う。
2.輪講形式で行うので、あらかじめ授業項目の予習をしておくこと。
3.毎回、関連事項に関するテーマや問題を与えるので、復習に利用すること。
4.最後に課題に関するレポートを提出させる。
 
評価方法 Evaluation Method
毎回の発表内容60%、レポート40%の比率で総合的に評価する。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
随時受け付ける。2号館236室(内線2717)
 
使用書 Textbook (s)
『教員が作成した冊子とプリント』

参考書 Book (s) for Reference
アトキンスら著、田中・平尾・北川訳『シュライバー・アトキンス無機化学 第4版(下)』[東京化学同人]

 
 
 
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