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 授業科目
 Course Title
統語論
Syntax
 担当者
 Instructor
教授   佐藤 裕美  前学期 木曜日4時限
  後学期 木曜日3時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
(1) 英語や日本語の様々な文法現象の観察、分析を通して、生成文法理論に基づく統語論の考え方、基本概念を学ぶ。
(2) 母語話者の日常に観察される言語データから、生成文法が言語をどのように捉えているか、また、言語能力を明示的に定式化して捉える試みがどのようなものかを学び、言語の構造、その普遍性について理解を深める。
(3) 統語論の議論、研究方法を通して、論理的思考、論証の方法を学ぶ。

 
授業内容 Course Content
 私達はそれぞれ自分の母語で無限の数の文を作り出す(生成する)ことができる。また、ある文が音声として発せられた場合、その一連の音が同じ言語を母語とする話者に一定の意味を持つものとして共通の解釈がされる。このような人間の脳に内在化された能力である、無限の数の文を生成するしくみ、また、音と意味が規則に関係づけられるしくみについて、英語の様々な文法現象の観察、分析を通して学び、「英語話者が英語の構造について知っていること」は学校で学ぶ「英文法」や文法書の記述をはるかに超えたものであること、また、同様のことがどの言語とその母語話者についても当てはまることを学ぶ。英語と日本語との比較を通して、言語普遍性についても考える。予習として、授業計画にに沿ってテキストの該当箇所をあらかじめ読み、疑問点を自覚して講義に臨むことが重要である。また、英語の例文の意味は必ず授業前に調べておくことが必要である。復習としては、指示された練習問題に取り組み、講義の内容理解を確認する、また、毎日出会う様々な英文について、学んだ概念や分析方法が、言語事実を正しく説明しているかどうか意識することが、英語の構造、意味の理解を深める事にもつながり重要である。
 
授業計画 Course Planning
(各回のテーマの後の数字は使用書の該当セクションを示す。)
第1回 言語の二面性と「文法」の意味 (1.1-1.4)
第2回 句構造 (2.1)
第3回 句構造に適用する意味解釈規則 (2.2)
第4回 助動詞を持つ節と助動詞を持たない小節 (2.3)
第5回 発音されない代名詞PRO (2.4) 構造的同音異義 (2.5)
第6回 深層構造と変形規則 (3.1)
第7回 変形規則の説明力 (3.2)、 変形規則の順序付け (3.3)
第8回 前半のまとめと中間試験
第9回 受動変形規則と主語繰り上げ規則 (3.4)
第10回 変形規則に関わる一般的条件 (3.5)
第11回 代名詞の意味解釈 (4.1)
第12回 表層構造に関わる意味解釈 (4.2)、作用域の意味解釈 (4.3)
第13回 痕跡理論 (4.4)
第14回 作用域の意味解釈と論理形式 (4.5)
第15回 総まとめと試験
 
授業運営 Course Management
講義形式で行う。テキストが扱うテーマの順に講義を進めるが、予習としてテキストの説明を読み、指定された練習問題に取り組んだことを前提に、講義ではテキストが扱う以外の例や関連した現象について議論する。
講義の理解を助けるため、また理解度の確認のため、毎回の授業内で練習問題、応用問題に取り組み、in-class quiz/レポートとして提出を求め、評価の一部とする。授業が進む毎に、学んだ内容が、融合、発展してより複雑な文構造を扱うため、復習も重要になる。授業の初めに前回のまとめのquizを行う場合もある。
 
評価方法 Evaluation Method
以下の項目に基づき評価を行う。
 in-class quiz /レポート 20%
 中間試験 40%
 期末試験 40%

 
オフィスアワー Office Hour (s)
火、木曜日 12:10-12:50
or by appointment

 
使用書 Textbook (s)
阿部 潤『問題を通して学ぶ生成文法』[ひつじ書房 ]2008

参考書 Book (s) for Reference
岸本秀樹『ベーシック生成文法』[ひつじ書房 ]2009
Andrew Carnie著,Syntax: A Generative Introduction,3rd edition,Wiley-Blackwell,2012

 
 
 
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