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 授業科目
 Course Title
中国文化研究
Chinese Culture 
 担当者
 Instructor
教授   鈴木 陽一  前学期 土曜日3時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 到達目標は、第一に明清の中国の小説とその基層をなす地域文化についての基本的知識を得ることにある。と同時に、中国文学、あるいは中国文化をどのような視点で分析すべきかについて、文学及び文化に関する理論についても学ぶ。
 また、中国語、特に白話とよばれる古い口語文と文語文の読み方、辞書、参考資料、関連文献の調べ方についても学ぶ。
 
授業内容 Course Content
中国の地域文化と白話小説
 四大奇書、「三言」「二拍」など、中国を代表する古典小説は、そのほとんどが、江蘇、浙江、安徽のいわゆる江南地域で創作、編集され、出版に至った。また、これに加えて、出版の重要な拠点として、かつ海外からの新たな文化の窓口としての福建と、江南地域と北方との連結点である山東も、小説史の上で重要な役割を果たしてきた。従って、中国小説史を検討する場合、これらの地域の政治、経済、文化の歴史を把握することが不可欠である。この視点から、本年度以降、継続的に江南の地域の民間文化と、主として短篇小説との関連を検討していくことにする。
 授業の進め方としては、まず前期に、12世紀以降、様々な物語文学を基礎として白話小説という新たなジャンルが成立していく過程を検討する。その過程で、個別の作品の背景にある地域文化について問題点を拾い出していくことにする。
 
授業計画 Course Planning
1週:ガイダンス
2週:中国白話小説史入門1(宋元における小説の誕生①)
 『太平廣記』と『夷堅志』
3週:中国白話小説史入門2(宋元における小説の誕生②)
 都市芸能の発展
4週:中国白話小説史入門3(宋元における小説の誕生③)
 歴史物語と芸能
5週:中国白話小説史入門4(宋元における小説の誕生④)
 都市の物語と芸能
6週:中国白話小説史入門5(元明における小説というジャンルの成立①)
 戯曲と物語との邂逅
7週:中国白話小説史入門6(元明における小説というジャンルの成立②)
 物語文学の出版
8週:中国白話小説史入門7(元明における小説というジャンルの成立③)
 長編小説の成立①
9週:中国白話小説史入門8(元明における小説というジャンルの成立④)
 『水滸伝』から『金瓶梅』、『紅楼夢』へ
10週:中国白話小説史入門9(明清における小説の文体の確立と発展①)
 短篇小説の成立と出版①
11週:中国白話小説史入門10(明清における小説の文体の確立と発展②)
 短篇小説の成立と出版②
12週:中国白話小説史入門11(明清における小説の文体の確立と発展③)
 短篇小説の成立と出版③
13週:中国白話小説史入門12(明清における小説の文体の確立と発展④)
 清代における物語言説の完成①
14週:中国白話小説史入門13(明清における小説の文体の確立と発展⑤)
 清代における物語言説の完成②
15週:前期のまとめ
 
授業運営 Course Management
 プリント教材を用い、講義形式で授業を進める。授業にあたっては、小説史に関する文献資料、『中国小説史叢書(浙江古籍出版社)』、『話本小説概論上・下』(胡士瑩、中華書局)など小説史の著作、各省の地方史、『浙江風俗簡史』(浙江人民出版社)など民俗資料、各省、市、県の『民間故事集成』を利用し、講義を進める。利用する資料は予めプリントとして配布するので、予習して授業に出席すること。
 
 
評価方法 Evaluation Method
 授業期間中の口頭報告とレポートと授業終了後のレポートによって評価する。
 レポートの評価のポイントは
 ①どの程度授業の内容を理解したか、
 ②理解した内容を自らの学問的関心に即して深めることができたか
 の二点におく。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 短時間で解決できる相談は授業直後、もしくはメールで相談に応じる。長時間が必要な問題については、必ずアポイントメントをとってから相談に来ること。
 
使用書 Textbook (s)
 プリントを使用
参考書 Book (s) for Reference
 授業中、指示
 
 
 
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