[前へ戻る]
   

 授業科目
 Course Title
スペイン語学特殊講義A2
Lectures in Spanish Linguistics A2
 担当者
 Instructor
准教授 岡 喜代子  後学期 水曜日6時限/金曜日3時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 前期に引き続き、受講生は複数の言語を比較対照させる対照言語研究にとって不可欠の理論分析の基盤作りを行う。言語を科学的に分析するということへ理解を深め、言語学における理論とは何かを理解して、科学的手法の基礎を学ぶ。更に理論分析の手法をまず母語(大部分の学生にとっては日本語)の現象にあてはめて確認した上で、スペイン語や英語に当てはめ、同じ枠組みに入れて対照理論分析する手法を習得する。
 
授業内容 Course Content
 前期に続いて「言語の科学入門」後半部分の内容に沿って、言語学の音韻、意味、統語論等の各分野における理論分析のあり方を概観し、科学的手法の基礎を学ぶ。その後「現代言語学入門1 言語学の方法」の内容に沿って、科学的理論の立て方や検証方法などの手法を理解し習得することを目指す。日本語の具体例をその手法でまず分析して、手法の理解を深め、方法論の基盤作りをする。方法論を理解した上で、スペイン語や英語の現象にそれを適用させる。その同じ枠組みで現象を見ることで、異なる複数の言語間にどのような共通性・個別特質が確認できるかを見極めることを目指し、言語学にとって何が問題となるかを考える訓練を行う。
 
授業計画 Course Planning
 言語の科学入門の後半部分と「現代言語学入門1 言語学の方法」より、以下の順に進める。受講生は事前に各回の資料を読んでおくとともに疑問点を整理する。また受講後関連文献を読むことを奨める。

1. ガイダンスとシラバス記載事項確認
  言語の科学:近代科学と言語科学
2. 言語科学の特徴:科学と実験、妥当性のレベル
3. 言語科学と関連科学:認知科学としての言語科学
4. 現代言語学:言語学は何をする学問か、その対象分野
5. 言語の理論研究 (Ⅰ):観察の理論依存性、客観性とは何か
6. 言語の理論研究 (Ⅱ):仮説と反証可能性
7. 言語の理論研究 (Ⅲ):理論の漸進的発展
8. 事例観察研究:日本語とスペイン語の受動文
9. 「パズル解き」としての言語研究:制約の体系
10. 事例観察研究:日本語とスペイン語の縮約表現
11. 妥当性3段階:観察的妥当性、記述的妥当性、説明的妥当性
12. 言語学におけるデータ:抽象的構造、構成素、階層性
13. データの意味:最小対、言語学的に意味があるとは
14. 日本語とスペイン語の具体的事象観察
15. 復習とまとめ:問題点の指摘と議論
 以上は、一応の目安であり、受講生の理解度や関心に応じて補足したり内容を変更したりする。
 
授業運営 Course Management
 参考資料を配布するので、学生は毎回指定されたテキストを読み、内容を理解し何が問題となるか等を考えておくことが要求される。また受講生が順に該当部分を担当し内容をまとめる。
 必要に応じて教員が補足説明をした後、全員で議論を行う。学生は積極的に議論に参加することが要望される。
 
評価方法 Evaluation Method
 学期末に提出するレポート(50%)と、授業での担当部分のまとめのレポート(50%)を中心に、毎回の議論への参加状況も加えて評価を行う。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 金曜日4限、研究室(20-435)において受け付ける。
 

参考書 Book (s) for Reference
郡司隆男、坂本勉『言語学の方法』[岩波書店(現代言語学入門1)]1999年
REA y AALE,Manual de la Nueva gramátca de la lengua española,2010

 
 
 
[前へ戻る]