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 授業科目
 Course Title
英語教育特殊講義D2
Lectures in English Language Education D2
 担当者
 Instructor
教授   橋 一幸  後学期 火曜日2時限/火曜日6時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 本講義では、以下の目標達成のために計画的に指導を進める。
①原書の講読を通して、より広い視点から外国語教育のあり方、特に外国語教師としての成長を促す授業改善の方法(Action Research)について理解を深め、データ収集や分析法など自己の実践への応用を図る。
②「学ぶこと」、「指導すること」の意味を再検討し、社会構造主義(Scio-constructivism)に基づく学習観を理解する。
③量的研究と質的研究の長短およびその相補性について理解し、自己の修士論文執筆に生かす。
④DVDによる授業分析から問題点を抽出し改善方法を提議するとともに、自己の授業実践や教育実習など指導体験を省察する。

 
授業内容 Course Content
 本講義は、現職の中・高英語教員や教員を志す院生を主たる対象に、英語科教育の理論と実践を学び、授業への理解を深め、実践に生きる応用力の育成をめざす。わが国の現職英語教員研修等においては、主として「英語運用能力」と「授業力(指導技術・能力)」の伸長が目的とされているが、プロの教員としての今後の成長(professional teacher development)を期すためには、英語力、授業力に加えて、自己の授業実践を内省し、問題点を抽出して仮説を立て、意識的な実践を通じてより良い授業へと改善する「授業改善能力」の育成が不可欠であり、EUなどではこれを重視した教員養成や教師教育が行われている。「特殊講義D2」では、前期D1での学習内容もふまえ、原書テキストの輪読を通じて、システマティックな授業改善法である「アクション・リサーチ」の手法を学び、教育現場での授業改善への応用を図る。また、原書テキストの輪読を通じて受講者が研究論文を書くための英語理解力・表現力の伸長を図るとともに、修士論文執筆への示唆も与える。
 
授業計画 Course Planning
 原書の輪読と討議では、各自予習を前提とする。また、レポーターに指名された学生は、レジュメを用意して担当する章を要約・解説する。コメンテーターに指名された学生は、担当章について自己の体験や学習に基づく解釈や感想発表、問題提議等を行う。
1.シラバス記載事項の確認。夏休み課題の提出と討議:アクション・リサーチの概要 ―佐野 (2000) 、Wallace (1998):Introduction (pp. 1-3)
2.Wallace (1998) の輪読と討議①: Why action research? (pp. 4-19)
3.輪読と討議②:Selecting and developing a topic (pp. 20-34)
4.輪読と討議③:Collecting the data (pp. 35-53)
5.輪読と討議④:Field-notes, logs, journals, diaries and personal accounts (pp. 54-75)
6.輪読と討議⑤:Verbal reports (pp. 76-103)
7.輪読と討議⑥:Observation techniques: recording and analysing classroom skills (pp. 104-123)
8.輪読と討議⑦:Questionnaires and interviews (pp. 124-159)
9.輪読と討議⑧:The case study approach (pp. 160-180)
10.輪読と討議⑨:Evaluation and trialling: teaching materials (pp. 181-206)
11.輪読と討議⑩:No teacher is an island: some approaches to sharing ideas (pp. 207-252)
12.輪読と討議⑪:Rebecca L. Oxford (1993), “Research update on teaching L2 Listening.”
Concluding remarks (pp. 253-254)
13.全国学力調査の結果分析と課題の抽出:中学3年生の英語学力の現状と授業の在り方(仮説設定)、冬休みの課題(参考書:髙橋2011, 第4章のBookレポート)
14.冬休みの課題提出と討議、DVDによる中学校授業分析と仮説の検証(中2稲岡・授業比較:willの導入・展開)
15.講座のまとめとQ&A
 *学外の英語教育の学会、研修会なども適宜紹介して参加を促し、中高の現場教員の実践から学ぶ機会も提供する。

 
授業運営 Course Management
 Wallace (1998) を各章の担当レポーターとコメンテーターを決めて輪読、討議することを中心に進める。自分自身の学習・教授体験と結びつけながら自ら考え、討議することで各自の考え(personal theory, beliefs)を共有し合いながら、より高いレベルへと再構成できるように授業を進めたい。履修者の主体的・積極的参加を期待する。
 
評価方法 Evaluation Method
 原書講読口頭発表への取り組みの姿勢とその成果50%、討議への積極的参加20%、レポート30%
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 火・水・金曜日の昼休み、または、火曜日2限の授業の前後、20-413髙橋研究室。
 
使用書 Textbook (s)
Wallace, M. J.,Action Research for Language Teachers.,Cambridge University Press,(Cambridge Teacher Training and Development),1998年

参考書 Book (s) for Reference
Burns, A.,Collaborative Action Research for English Language Teachers.,Cambridge University Press,(Cambridge Language Teaching Library),1999年
佐野正之(編著)『はじめてのアクション・リサーチ―英語の授業を改善するために』[大修館書店]2005年
髙橋一幸『成長する英語教師―プロの教師の「初伝」から「奥伝」まで』[大修館書店]2011年
*その他、参考図書は必要に応じて適宜紹介する。
 
 
 
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