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 授業科目
 Course Title
文化資料学
Cultural Sources Studies
 担当者
 Instructor
教授   前田 禎彦  後学期 火曜日5時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
日本文化について本格的に学び、研究を進めるためには古文や漢文で書かれた古文献を読み解く力が求められる。この授業では、このうち漢文読解力の基礎を身に付けることが目的である。
 
授業内容 Course Content
漢文は本来中国の古典語で書かれた外国語の文章であるが、日本人は訓読という方法をあみ出して漢文を日本語化し、思想・歴史・文学などを表現する手段として使用しつづけてきた。そのため、日本文化について、原典にさかのぼって、その内容を理解しようとするならば、ある程度、漢文を自力で読みこなしてゆく能力を身に付けておくことが望ましい。そこで、この授業では、日本語化した漢文(変体漢文)で書かれた古文献のひとつ『吾妻鏡』(あづまかがみ)をテキストとして漢文読解力の基礎を養う。
 
授業計画 Course Planning
各回の授業は以下の内容を予定しているが、進み具合によって変更もあり得る。
1.授業の目的と方法-漢文読解のための基礎知識-
2.講義・『吾妻鏡』と源平の合戦
3.講読①・寿永3年正月
4.講読②・寿永3年2月
5.講読③・寿永3年3月
6.講読④・寿永3年4月
7.講読⑤・寿永3年5月
8.講読⑥・寿永3年6月・小テスト
9.講読⑦・寿永3年7月
10.講読⑧・寿永3年8月
11.講読⑨・寿永3年9月
12. 講読⑩・寿永3年10月
13.講読⑪・寿永3年11月
14.講読⑫・寿永3年12月
15.テスト
授業は、最初、教員が音読したあと、受講生がそれに倣って音読する形をとり、漢文の読み方に慣れ親しんでもらうところから始める。慣れてきたところで、自分の力で訓読していってもらうようにしたい。そのため、テキストの指定範囲についての予習・復習に真剣に取り組んでほしい。

 
授業運営 Course Management
『吾妻鏡』は鎌倉時代前半の歴史を鎌倉幕府の側から描いた歴史書で、この時代を知るための基本史料である。授業では、『平家物語』など古典や現代の歴史小説・TVドラマなどでも比較的なじみ深い源頼朝の挙兵に始まる源平の合戦(1180-85)の場面を順番に読み進めてゆく。本年度は平氏との戦いが本格化する寿永3(1183)年正月から。
漢字だらけの文章に最初はとまどい、怖じ気づくかもしれないが、いったんコツを飲み込んでしまえば読解は意外と簡単である。古文と同様に「習うより慣れよ」が大切で、できるだけたくさんの文章を読んで(できれば音読して)、漢文独特のリズムに慣れ親しんでほしい。

 
評価方法 Evaluation Method
授業時における取り組みを重視するが、小テストで読解力・理解力を確認した上で最後にテストをおこなう(日常点70%、小テスト10%、定期テスト20%)。なお、授業の内容・性格に配慮して受講者は20名を上限とする。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
火曜日12:00~12:50 研究室(17-426)
 
使用書 Textbook (s)
『吾妻鏡』[吉川弘文館(新訂増補国史大系)]
最初に必要部分のコピーを配布する。
参考書 Book (s) for Reference
五味文彦・本郷和人編『現代語訳 吾妻鏡①頼朝の挙兵』[吉川弘文館]
高校時代に使用した古典・漢文の教科書・参考書がたいへん便利である。
 
 
 
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