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 授業科目
 Course Title
生産管理特論
Production Management
 担当者
 Instructor
教授   松浦 春樹  前学期 火曜日5時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 本講義の到達目標は、受講生が、変動する環境下に置かれる製造企業が、その目的を達成するために、柔軟性をどのように組み込んで適応しているかを生産管理の観点から理解することにある。これよって、受講生は、たとえば、①バッファと柔軟性の機能を体系的に把握できる、②バッファの組み込み方を定量的に理解できる、③柔軟性を組み込むことの重要性を具体的に認知できる、④生産活動をバッファと柔軟性の視点からより深く理解できるようになる。
 生産計画特論とは独立した内容であるが、管理と計画は同一物の裏表であるので、生産計画特論も併せて履修することが望ましい。
 
授業内容 Course Content
 生産管理とは、変動する環境において、生産戦略で市場に提供しようと定められた製品群を、やはり生産戦略に基づいて用意された工場設備を用いて、効果的に生産するための計画と管理の構造を明らかにし、計画の立案およびその計画と実績値の差異を解消するための方法論を提供しようとする分野である。受講者は、すでに学部でこの分野について多くを学んできている。一方、柔軟性は変動する環境下において、製造企業が目的を果たしてゆくため欠くことのできない要素である。したがって、本講義では、主として柔軟性の切口から生産管理の諸側面を一貫して見直すことにより、生産の計画と管理に対する理解を深めることを目的としている。折に触れて、今後取り組むべき研究課題を指摘して行く。
 
授業計画 Course Planning
 予習の材料として次回分レジメを事前配布する。参考書などで事前知識を得ておくことが望ましい。復習としては、新聞記事などの企業事例を本講義の内容に当てはめて考察することを勧める。これらがレポートとなれば高い評価となろう。
1. オリエンテーション:シラバス記載事項の確認、生産システムにおける柔軟性の重要性と意義
2. 生産システムの柔軟性:多種多様な柔軟性概念の整理
3. 柔軟性と緩衝の関係:概念と切り分け
4. 生産システムの緩衝(1):在庫
5. 生産システムの緩衝(2):多段の生産在庫モデル
6. 生産システムの緩衝(3):時間と能力
7. 生産システムの緩衝(4):MRP、JIT、TOCにおける緩衝
8. 生産システムと頑健性
9. 生産戦略と柔軟性:生産戦略全般、市場環境と生産システム
10.製品設計と柔軟性:部品の共通化
11.作業組織と柔軟性:日本型生産システムの柔軟性
12.人材育成と柔軟性:「知的成熟」論と柔軟性
13.調達と柔軟性:サプライヤーの役割
14.製品開発と柔軟性:市場に柔軟に対応できる製品設計とは
15. まとめ:中小企業診断士2次試験生産管理関連問題の演練
 
授業運営 Course Management
 担当教員による講義を中心に進める。状況に応じて、講義内容についての質疑応答と意見交換を行なう。受講者がとくに関心をもつ領域については、使用書にとどまらずより深く取り扱うように、柔軟な授業運営としたい。毎回、レジメを配布する。
 
 
評価方法 Evaluation Method
授業への参加状況、レポートなどで総合的評価する。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 月、火、木の昼休み(12:00~13:00)、研究室(23-415もしくは416)にて。
 

参考書 Book (s) for Reference
藤本隆宏『生産マネジメント入門Ⅰ 生産システム編』[日本経済新聞社]
藤本隆宏『生産マネジメントⅡ 生産資源・技術管理編』[日本経済新聞社]

 
 
 
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