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 授業科目
 Course Title
建築史B
History of Architecture B
 担当者
 Instructor
教授   内田 青蔵  後学期 火曜日1時限
 単 位
 Credit
2

学習の教育目標 Educational Targets for Learning
建築:B、C、D
 
到達目標 Target to be Reached
 身の回りには、至る所に建築が存在する。それゆえ、周囲の建築に関心を持つだけで、十分建築の勉強が可能となる。そのためには、建築そのものに興味を持ち、同時に建築を理解するための基礎的な知識を学ぶ必要がある。そこで、この講義の目的として、まず、建築に興味を持つための基礎知識を得ることを目指す。建築を理解するためには、設計者の考え方、建設された時代の特徴、デザインそのものの特徴、周囲の建物との関係など、多様な観点から建築を読み取ることが求められる。そのための基礎知識として、わが国の建築が近代以降どのように変化してきたのか、活躍した建築家としてどのような人々がいたのか、時代の中で建築のデザインはどう変化し続けてきたのか、といったことを学ぶ必要がある。到達目標は、それぞれが建築の基礎知識を学び、様々な建築と対話ができるようになることだ。建築と少しずつでも会話ができるようになると、建築の設計行為はもちろんのこと、都市との会話もできるようになるだろう。
 
授業内容 Course Content
 新しい建築を生み出すためのひとつのデザインソースとして、過去の建築について学ぶことは極めて重要なことである。建築史という講義は、”歴史”としての単に過ぎ去った建築の知識を得るための科目として捉えられがちであった。しかしながら、それは間違いである。本講義は、これからの新しい建築を創造するためのポテンシャル・エネルギーを蓄えるための科目と理解してほしい。すなわち、今日の多様な建築の成立過程を振り返り、どのような人々が何を考え、どのような社会や都市をもとめて建築を創り続けてきたのかを探り、また、世界とどのような交流を展開してきたのかをもあわせて振り返ることにより、現在のわれわれの置かれている状況を確認し、新たな建築の道を探る一助としてほしいと考えている。そのためにも、自らの位置を測る尺度として、すなわち、自らが創造し生み出す建築がどのようなものと言えるのかを考える相対的な尺度として、基本となる歴史的建造物やこれまでの建築家の考え方、あるいは、建築デザインの変化の様相などを通して具体的に”歴史”を学ぶのである。そのためにも、講義ではパワーポイントにより、ビジュアルの画像資料を用いて様々な建築や建築家を紹介する。
 
授業計画 Course Planning
1:現代建築の潮流:保存と再生
2:欧米建築の伝来:明治初期
3:擬洋風建築の流行
4:お雇い外国人・ウォートルス
5:建築教育を開始したお雇い外国人・コンドル
6:日本人建築家の誕生:辰野金吾・片山東熊・曾禰達蔵・佐立七次郎
7:新しい建築構造の導入:煉瓦造りから鉄筋コンクリート構造へ
8:横浜の建築に見る鉄筋コンクリート構造の普及の様相
9:和洋館並列型住宅の流行
10:郊外住宅地の開発と集合住宅の出現
11:わが国への近代建築思想の導入:分離派
12:ライト風とアール・デコ様式の流行
13:モダニズム建築の出現
14:モダニズムと伝統回帰
15:まとめ

 各回の講義は、上記の予定で進めるが、時間の関係で多少前後すること、さらには状況に応じて変更することもある。また、講義の前には、必ず前回の講義内容をノートを整理しながら復習し、不明な点や曖昧な点に関しては参考書などで調べること。それでも不明な時は必ず質問すること。また、講義で紹介された建築は、できるだけ時間をとって実際の建物を見学するように心がけること。
 
授業運営 Course Management
 講義は、パワーポイントを用いてビジュアルな資料を中心とした教材を使用して各建物の解説を行う。なお、講義中は、パワーポイントをより見やすいように、講義室内を暗くするため、メモが取り難い状況となることがある。そのため、各自、ペンライトなども用意することが望ましい。また、講義の終了時に、毎回、講義内容に関する質問や感想をメモ用紙で提出してもらう。これらに関しては、次の講義の始めに質問内容の確認および感想の紹介などを行うので、各人理解度を深めてほしい。また、毎回授業内容を復習するためのホームワーク(HW)を課している。これも毎回提出が必要となる。なお、提出されたホームワークの内、出来のよいものを毎回、20例程を選び、8-59号室前廊下に掲示するので参考にして欲しい。
 
評価方法 Evaluation Method
 毎回の質問・感想(15%)、毎回のHW(15%)、小テスト(10%)、期末レポート(20%)、最終テスト(40%)の4点をそれぞれ総合して最終評価を行う。ただし、欠席が3分の1を超えた場合は、評価の対象としない。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 コアタイム:講義終了後の火曜日10:30~13:00、研究室(8-510)で質問を受ける。
 

参考書 Book (s) for Reference
大川三雄・川向正人・初田亨・吉田鋼一『図説 近代建築の系譜』[彰国社]1997年
日本建築学会編『近代建築史図集』[彰国社]

 
 
 
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