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 授業科目
 Course Title
英米文学特殊講義B1
Lectures in Anglophone Literature B1
 担当者
 Instructor
教授   郷 健治  前学期 火曜日5時限/火曜日6時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 すべての文学研究および英語研究の基礎力となる、文学作品のテキストを精読する力を養う。
 シェイクスピアの劇作品を読み、その奥深い意味の世界を探究し、考察することにより、「自分の頭で考える力」を鍛える。
 世界中で愛され、グローバルな「世界文化遺産」だといえるシェイクスピアの劇作品を通して、イギリス文化・ヨーロッパ文化の「異文化理解」を試みる。
 シェイクスピアの作品理解に役立つ批評理論もあわせて学ぶ。
 毎回のディスカッション、学期末のプレゼン、期末レポートにより、考える力、知的な会話・対話・議論のスキルを磨き、学究的な論文を書く力を養う。

 
授業内容 Course Content
 不滅の劇作家シェイクスピアの研究入門コースです。(シェイクスピアに関する予備知識は一切不要。)
 シェイクスピア晩年のロマンス劇The Tempest(『テンペスト』=嵐)のテキストを、新旧2つの日本語訳を参照しながら、1年間かけて通読する。 (シェイクスピアの英語はもうModern English。現代英語との(ほんのわずかな)差異を学べば、シェイクスピアはけっして難しくなく、翻訳を参照すれば誰にでも理解できます。)
 明治・大正期に日本が西洋文化を輸入し、理解しようと格闘した時代のもっとも注目すべき「異文化理解」の実践例として、 坪内逍遥の偉業『沙翁(さおう)全集』(全40巻)に注目する。シェイクスピアのThe Tempestの英語を逍遥がその翻訳『テムペスト』(大正4年初版)でどう日本語に翻訳したのかを考察することによって、英語と現代日本語の対応関係をあらためて考える。
 また、The Tempestを読み解くために、現代の批評理論「ポストコロニアリズム」についても学ぶ。各学期初めに『テンペスト』の2つの映画化作品を視聴し、原作と比較し、その違いを考察し、シェイクスピアの原作が現代の舞台や映画でどのように解釈されているかを探究する。

 
授業計画 Course Planning
予習として、毎回The Tempestの英文5~6ページを新旧2つの翻訳(坪内逍遥訳と松岡和子訳)を参照して読み、疑問点(英語と物語について)を考え、日本との文化の違いを考えてくる。復習としては、授業で読んだ原文を音読し、シェイクスピアの台詞を声に出して楽しむ。
1. シラバス記載事項の確認。この大学院の授業とシェイクスピアについての説明。
2. 『テンペスト』の現代語訳を通読して、その面白さについて討論。
3. 映画版『テンペスト』(前半)視聴+討論。
4. 映画版『テンペスト』(後半)視聴+討論。
5. ポストコロニアリズムについて(1)
6. ポストコロニアリズムについて(2)
7. The Tempest 1幕1場
8. The Tempest 1幕2場
9. The Tempest 2幕1場
10. The Tempest 2幕2場
11. The Tempest 3幕1場
12. The Tempest 3幕2場
13. The Tempest 3幕3場
14. プレゼン
15. まとめ

 
授業運営 Course Management
シェイクスピアの英文テキスト(購入すべきテキストは開講時に指示します)を毎回5~6ページ読みます。各自がまず松岡訳で該当箇所を日本語で読んだうえで原文のシェイクスピアの英語を読み、その英文テキストと物語(narrative)の意味を理解してくること。そのうえで、逍遥の旧訳『テムペスト』(コピーを配布)を参照して、逍遥がシェイクスピアの英語をどう日本語に翻訳したのかに着目する。(授業中に重要な英文はくわしく解説します。)そして、毎回、読んだ箇所の①疑問点と②イギリスと日本と文化との差異を考えてくる。授業ではまずこの2点を話し合い、そのあと、重要なセリフの英語と物語の意味と日英文化の差異について考察して、名セリフを音読する。シェイクスピアの原文を声に出して読む楽しさを会得するというのもこの授業の大きな目標となる。そして、履修者各自が『テンペスト』の和英両テキストを読んで探究したいテーマを見つけ、そのテーマを探究し、学期末に20分のプレゼンテーションをしたうえで、学期末レポートとして提出する。
 
評価方法 Evaluation Method
毎回の討論への貢献度 30%
プレゼン 20%
期末レポート 50%
 

 
オフィスアワー Office Hour (s)
水曜日の昼休みに(12~13時。ただし、毎月第2水曜日は学科会議のため除く)、20号館406研究室へ。もちろん質問は授業後にいつでも受け付けます。
 
使用書 Textbook (s)
シェイクスピア(松岡和子訳)『テンペスト』[筑摩書房(ちくま文庫)]2000年


 
 
 
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