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 授業科目
 Course Title
社会思想史
History of Social Thought 
 担当者
 Instructor
教授   的場 昭弘  前学期 火曜日3時限/火曜日5時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 西欧における過去から現在までの主要な思想家の思想を、学生が知ることを目標とする。
 その際、到達目標は以下の基準で考える。
 1) 国家ついてどう考えたか。
 2) 社会についてどう考えたか。
 3) 人間についてどう考えたか。
 4) 宗教批判の意味
 具体的には、マキアヴェリ、スピノザ、ホッブズといった人物の国家理念、ルソー、スピノザ、マルクスの社会概念、人間の意識、精神に対するデカルト、ニーチェ、ハイデガーの主張、マキアヴェリからホッブズにいたる宗教批判である。
 
授業内容 Course Content
 われわれの生きている社会をどう理解するか、思想の課題とはまさにそこにある。体系だって社会を理解することは容易なことではない。なぜなら、社会に対する認識の正しさを証明するには、正しき認識方法を知ることが必要だからである。まさに「知」という課題が思想の出発点といっていい。これまで多くの思想家が、認識の問題から、社会の認識へと進んできた。本講義ではこれらの思想家の困難な課題を理解することにある。ただし、ここでの対象は西欧の思想に限られ、また近代以降すなわちルネサンス、宗教改革以降の思想から現代までに時代的にも限定される。
 
授業計画 Course Planning
1. 授業ガイダンス/社会思想史とは何か 社会思想、社会思想史という学問をどう学ぶか、学習の仕方について
2. 近代の概念 「近代」という概念をめぐる、さまざまな議論を整理し、近代を定義づける
3. マキアヴェリ 政治という概念、運命と政治家の任務、富と徳について学ぶ
4. ルターの宗教改革と中世 大航海時代、宗教改革、イスラム文明のヨーロッパからの撤退によって終わる中世の概念
  ルターによって始まる宗教改革と近代との関係を学ぶ 
5. ホッブズの思想-国家と社会 なにゆえ国家が存在するか、国家と神、市民の権利について学ぶ
6. デカルトとスピノザ 社会を認識する二つの方法、観念論と唯物論について学ぶ
7. ジョルダーノ・ブルーノ異端の思想 近代によって取り残された神秘主義を理解する
8. ヴィーコの思想 トピカの思想 クリテイカ(批判)とトピカ(存在)と、人間の認識の限界について学ぶ
9. ルソーとモンテスキュー 市民社会の形成 社会における契約概念と国家の政治理念について学ぶ
10. マルクス 市民社会の危機 市民社会から生まれたブルジョワ社会が国家、共同体を崩壊させる問題について学ぶ
11. ニーチェ 近代への疑義 近代がつくりげた、認識方法の欠陥について学ぶ
12. フッサールとベルクソン 認識の変容 存在と意識の問題について学ぶ
13. ハイデガー 存在の思想 存在することとによって決定される意識やイデロギーについて学ぶ
14. ポストモダンの思想 構造主義、構造主義以降に生まれた機能主義について学ぶ
15. 思想の可能性 現代社会に生きるわれわれにとって思想を知ることの意味について学ぶ
 
授業運営 Course Management
 講義形式で行う。教科書を事前に読むことが義務付けられる。
 
評価方法 Evaluation Method
 試験によって決定する。出席を加味することがある。
 テストは、論述形式とする。全講義の中で説明した人物の思想について論述することがテストであるが、とりわけ講義要項、講義の中で強調した点が評点の基準となる。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 水曜日・木曜日 12~13時
 
使用書 Textbook (s)
 的場昭弘『近代と反近代の超克』[御茶の水書房]2006年


 
 
 
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