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 授業科目
 Course Title
ロシア経済論
Russian Economy 
 担当者
 Instructor
講師   伏田 寛範  前学期 水曜日5時限/木曜日2時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 本講義の到達目標は、受講生が①ロシア経済に大きな影響を及ぼした旧ソ連の社会主義経済システムがどのようにして成立し、なぜ崩壊に至ったのかを知り、②社会主義と資本主義の経済システムの違いについて学び、③旧ソ連の社会主義経済システムが現在のロシア経済にどのような影響を及ぼしているのかを検討することを通じて、④各国の経済や歴史に対する関心を高めることにある。なお、ロシア経済論IIを履修する予定の者は、本講義を受講することが望ましい。
 
授業内容 Course Content
この講義では、近年、成長の著しいロシアの経済について、歴史的な観点から検討する。各国の経済はその国々の歩んできた歴史的経緯に大きく影響されている。20世紀に試みられた社会主義体制の影響は、ソ連崩壊後20年以上たった今日のロシアにおいても見られる。過去の社会主義体制とはいったいどのようなものであったのか、それが今日のロシアにどのような影響を及ぼしているのか、さらにはロシア以外の国にどのような影響を及ぼしたのかを検討する。
 
授業計画 Course Planning
各界の講義内容は次のように予定しているが、時間の関係で若干前後する場合がある。講義内容の理解を深めるためにも、下に示した参考書や授業中に紹介する書籍等を用いて学習することを勧める。
1 ガイダンス/ロシアについての基礎知識(歴史、地理、文化など)
  シラバス記載事項の確認をし、そのうえでロシアについての基礎的な知識(歴史、地理、文化など)について確認する。
2 ロシアの歴史
  ロシア帝国時代の経済的発展について説明する。
3 ロシア革命以前の社会主義の思想
  社会主義の思想がどのように生み出され、ロシアに影響を及ぼしたのかを考える。
4 ソ連経済の発展
  ロシア革命後のソ連経済の発展について概観する。
5 東欧諸国における社会主義
  第二次世界大戦後、社会主義陣営に入った東欧諸国の経済の仕組みについて概観する。
6 ソ連型計画経済システム
  ソ連型計画経済システムとはどのようなものであったのか、モデル化して考える。
7 社会主義時代の国際関係
  ソ連時代の東欧諸国との関係や西側諸国との関係について概説する。
8 社会主義経済の停滞と改革
  1970年代以降の「停滞」の時代とペレストロイカ以前の経済改革について概説する。
9 ソ連型計画経済システムと社会主義経済理論
  なぜソ連型計画経済システムが行き詰まってしまったのかを検討する。
10 市場経済の導入の試み-ペレストロイカからソ連崩壊へ
  ゴルバチョフによるソ連経済の改革の試みについて概説する。
11 ロシアにおける市場経済移行
  1990年代のロシア経済について概観する。
12 市場経済移行期の経済政策
  市場経済化に向けて、1990年代のロシアではどのような経済政策が採られたのか、政策の内容とその背景について検討する。
13 世界経済への再統合
  ソ連崩壊後、大きく変化した西側諸国との関係がロシア経済にどのような影響を及ぼしているのかを検討する。
14 ロシアの東方シフト
急速に発展するアジア太平洋地域に、ロシアはどのように接近しようとしているのかを検討する。
15 まとめ
  本講義全体にかかわるまとめと質疑応答。


 
授業運営 Course Management
授業はパワーポイントを使用し、講義形式で行う。使用する資料は適宜、授業中に配付する。
 
評価方法 Evaluation Method
学期末試験100%
 
オフィスアワー Office Hour (s)
質問や指摘については、講義後、その場で受け付ける。
 

参考書 Book (s) for Reference
吉井昌彦・溝端佐登史編『現代ロシア経済論』[ミネルヴァ書房]2011年
松戸清裕『ソ連史』[ちくま新書]2011年
デービット・レーン他『国家社会主義の興亡-体制転換の政治経済学』[明石書店]2006年
その他、授業中に適宜紹介する。
 
 
 
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