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 授業科目
 Course Title
日本思想史
Japanese Intellectual History
 担当者
 Instructor
教授   上原 雅文  前学期 月曜日3時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 受講生が、①日本文化の基層にあって現代においても残存している思想や習俗・習慣について理解を深めること、②過去の思想を正確に理解するとともに、その思想を自分自身に関係させて考えることができるようになること、③外来思想と日本の伝統思想との関係について理解を深めること。以上の3点である。
 
授業内容 Course Content
 日本の思想史のうち、神道、仏教、武士道をとりあげて概説する。「思想」と名がつけば、とかく難しいと考えがちである。しかし日本の思想は、他の誰でもない、現代の日本人の誰しもがすでに触れており、とても身近な内容に満ちているのである。たとえば神道は、「もののけ姫」などの映画にも見られるし、武士道に由来する思想は映画やアニメにも多く描かれ、文化として海外に輸出されてもいる。しかし、それを日本人の生き方・考え方(思想)として説明しようとすると、理解の曖昧さに気づくだろう。本授業では、映画やアニメ、身近な儀礼・習慣などを入り口としながら、思想史の中にその由来を探り、日本文化の基層にある思想について考察を深める。それは、日本文化の海外発信のためにも有効となるはずである。
 
授業計画 Course Planning
 予習として、テキスト(使用書)の該当箇所をあらかじめ読んでおくこと。復習としては、テキストと配布プリントを読み直し、学んだ思想についての理解を深めること、を求める。

1.ガイダンス:授業の目的と内容、日本思想史を学ぶ意義と目的
2.原初神道1:一神教と多神教、「もののけ姫」「となりのトトロ」などに見られる神道
3.原初神道2:日本の神の特徴、祭祀、聖地の景観
4.原初神道3:日本神話の思想①(第一次神話)
5.原初神道4:日本神話の思想②(第二次神話としての古事記神話)
6. 神道と現代日本文化
7.インド・中国仏教
8.日本仏教の思想1:仏教の受容、神仏関係思想の変遷
9. 日本仏教の思想2:国家仏教の思想、最澄と空海、本地垂迹説
10.日本仏教の思想3:修験道の思想
11.日本仏教の思想4:浄土思想の展開、親鸞の思想
12.日本仏教の思想5:道元の思想、葬式仏教の成立、仏教と現代
13.武士道1:中世武士の思想(主従関係、名と恥)
14.武士道2:近世武士の思想(山本常朝『葉隠』)
15.全体のまとめ(思想史と現代日本文化)

 
授業運営 Course Management
 テキストを読んでいることを前提に、補足資料やレジュメを配付して授業を進める。神道と仏教に関する講義では、聖地、祭祀、修験道などに関する映像や写真・絵画を見る。
 毎回、リアクションペーパー(A5版)を配付し、それに授業概要と授業についての質問・意見・感想を書いて提出してもらう。
 留学生・日本史未履修者であっても理解可能な難易度で進めるが、毎回のリアクションペーパーの記述を参考にして難易度は調整する。

 
評価方法 Evaluation Method
 リアクションペーパー(10%)、レポート(30%)、定期試験(60%)を、括弧内の割合で総合して評価する。試験は、持ち込み不可の短文記述問題。レポートは、試験期間中を締め切りとして提出してもらう。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
◎時間帯:火曜日2時限
◎研究室:17号館422
質問(あるいは議論)など歓迎します。気軽に利用して下さい。
 
使用書 Textbook (s)
佐藤正英『日本倫理思想史 増補改訂版』[東大出版会]2012年

参考書 Book (s) for Reference
参考書は授業時に指示する。
 
 
 
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