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 授業科目
 Course Title
認知心理学
Congnitive Psychology
 担当者
 Instructor
講師   山中 仁寛  後学期 水曜日2時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 次の事柄について十分な知識が形成されることを到達目標とする。
 1.認知心理学の学問の位置づけ、特に情報処理過程の特質の理解
 2.人の心の働きを情報処理プロセスとして理解する考え方
 3.視覚認知、記憶、注意、学習に関する役割と特徴の理解
 
授業内容 Course Content
 認知心理学は、人間の心を精巧なコンピュータのように情報処理するシステムとみなし、その働きを解明しようとする研究分野である。 本講義では認知心理学における代表的な研究を紹介し、これを軸に基礎的な理論・仮説および認知心理学のアプローチ方法を従来の方法と対比させながら解説していく。また、基礎的な研究の紹介にとどまらず、認知心理学が現実社会で発生する諸問題に対してどのようにアプローチしているのか、という応用的な問題についても触れる予定である。
 
授業計画 Course Planning
 授業計画は、以下に示すとおりであるが受講生の理解度に応じて変更することがある。また、毎回の講義終了時に次回の予習項目と今回の復習ポイントを指示する。

1. ガイダンス
  授業の構成と進め方、受講生のノートの取り方、授業に対する考え方、成績評価方法等について説明する。
2. 認知心理学とは何か?
  認知心理学の概要と、その研究がどのように役に立つかといった実用の問題について考える。
3. 認知心理学の研究方法
  五感では直接とらえることのできない精神活動をどのように科学的に研究するかについての方法を理解する。
4. 感覚器官の仕組みと機能
  特に、視覚受容器、聴覚受容器についての仕組みと機能を理解する。時間があれば触覚についても解説する。
5. 知覚
  主に、視知覚を対象とした研究を取り上げ、環境についての有用な情報を得るために、知覚プロセスがどのような情報処理をしているのかを理解する。
6. 注意
  情報をどのように選別するのか、人間はどれくらいの処理能力を持つのかについての問題を検討し、注意の役割を理解する。
7. 学習
  知識や技能を身につけていくプロセスについて、高度な技能を身に付けた熟練者と初心者を比較した研究を紹介することで理解する。
  また、時間があれば学習を行う神経回路モデルについても紹介する。
8. 前半のまとめと中間試験
  2~7回目までの内容のまとめを行い、中間試験を行う。
9. 記憶1:記憶の種類
  さまざまな記憶の種類について紹介し、短期記憶・作業記憶、長期記憶について理解する。
10.記憶2:記憶のモデル
  多段階システムの記憶モデルについて紹介し、記憶の転送、リハーサル、符号化、体制化等について理解する。
11.記憶3:記憶の特性
  記憶がどのように役立っているかについて、環境への適応という観点から考え意味を理解する。
12.記憶4:知識の構造
  知識がどのように構造化され、想起され、忘却されるのかについて理解する。
13.思考1:演算的推論と帰納的推論
  環境を正確に認知するための複雑な情報処理(演算的推論)、環境によりよく適応するための規則性を見出す情報処理(帰納的推論)について理解する。
14.思考2:意思決定と問題解決
  複数の選択肢がある場合にどれを選ぶかという情報処理(意思決定)、記憶から解を得られない問題に対して解を得るための情報処理(問題解決)について理解する。
15.実生活との接点
  情報処理資源モデルを取り上げ、現実の問題にあてはめてみることで、認知の研究が実生活とどのような関係を持っているかを考える。
 
授業運営 Course Management
 講義形式で進める。授業内容の理解度を把握するため、不定期に求めるリアクションペーパーの内容を次の講義に反映させる。
 
評価方法 Evaluation Method
 定期試験(70%)、不定期に求めるリアクションペーパーの内容(30%)
 
オフィスアワー Office Hour (s)
 質問等は、メールにより受け付ける。メールアドレス:kiyamana@tmu.ac.jp
 
使用書 Textbook (s)
 特になし、必要に応じて授業内で紹介する。
参考書 Book (s) for Reference
 特になし、必要に応じて授業内で紹介する。
 
 
 
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