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 授業科目
 Course Title
異文化間コミュニケーション
Intercultural Communication
 担当者
 Instructor
教授   杉田 弘也  前学期 火曜日3時限
准教授 吉留 公太  前学期 火曜日3時限
 単 位
 Credit
2

到達目標 Target to be Reached
 本講義の到達目標は、受講生が、①文化や言語また国際社会に関してこれまで抱いてきた先入観を突き崩し、より深い意味で異文化間コミュニケーションを理解すること、②そのための基礎的な視点や知識を身につけることである。
 
授業内容 Course Content
本講義は、2名の担当者による分担形式で構成される。
 オーストラリア政治を専門分野とする杉田は、マイノリティとの共存や和解を通じた多文化主義社会のあり方を考える。冷戦後の米欧関係を専門とする吉留は、旧ユーゴスラビアの民族紛争に触れつつ、主権国家と国民国家の概念について説明し、国民統合と多文化共存との緊張関係を論じる。
 これまで学ぶ機会が少なかったと思われるオセアニアやバルカン半島の具体的事例を通して、異文化理解や異文化共存、コミュニケーションの問題へと議論を拡げていきたい。このほか、教育、テレビメディア、男女差など身近な話題も取り上げるので、自分自身の問題として考えを深めてもらいたい。
 
授業計画 Course Planning
杉田担当分7回
ハンドアウトは、授業3日前までにdotCampusにアップするので、各自ダウンロードし、予習として目を通すようにしてください。
第1回:多文化社会と多文化主義
多文化主義とはどのような考え方なのか、多文化社会と多文化主義社会との違いについて学ぶ。
第2回:白豪主義から多文化主義へ
オーストラリアは、どのようにして世界で最も成功した多文化主義社会へと発展したかを考察する。
第3回:オーストラリアの多文化主義社会が示す未来
こんにちのオーストラリアの多文化主義は、どのようなものか、ここから私たちは何を学ぶことができるかを考える。
第4回:先住民族の問題
オーストラリアは、19世紀末イギリスの侵略によって作られた入植社会でもあるが、先住民族はどのように扱われてきたかを検証する。
第5回:先住民族との和解
非先住民オーストラリア人にとって、先住民族との関係は歴史認識の問題である。オーストラリアは、これをどのように乗り越えてきているかを学ぶ。
第6回:戦争の記憶
受講生の圧倒的多数を占めるであろう日本人が直面しなければならない歴史問題について、オーストラリアとの関係から考察する。
第7回: スポーツとレイシズム
「スポーツ大国」として知られるオーストラリア。オーストラリアのスポーツ界は、人種差別や偏見の問題にどのように対応してきたかを例として、そこから何を学ぶことができるかを考える。

吉留担当分7回
第1回 異文化と国民統合(1):中世ヨーロッパ国際秩序
 中世のヨーロッパ国際秩序の概要を学び、国家と人々との関係は永遠普遍のものでないことを知る。
第2回 異文化と国民統合(2):「主権国家体制」の成立
 近現代の社会生活や政治の前提となっている「主権国家体制」の形成過程を概観する。
第3回 異文化と国民統合(3):「国民国家」概念
 欧米諸国や日本の近現代史を振り返りつつ「国民国家」の形成過程を概観する。 
第4回 異文化と国民統合(4):ナショナリズム
 ナショナリズムについての諸議論を整理しつつ、国家と人々との結びつきを作り出す運動の諸形態を学ぶ。 
第5回 異文化と国民統合(5):民族自決運動と国家形成
 19世紀末から20世紀半ばにおける民族自決運動の展開と新興国家の形成過程を概観し、国民国家形成の課題を学ぶ。
第6回 国民国家の崩壊と異文化間対立(1):旧ユーゴスラビア紛争①
 国民国家の崩壊はなぜ発生し、人々に何をもたらすのであろうか。旧ユーゴスラビア紛争を題材にその実態を学ぶ。
第7回 国民国家の崩壊と異文化間対立(2):旧ユーゴスラビア紛争②
 旧ユーゴスラビア紛争後の現状を概観しつつ、民族融和と異文化理解の重要性を改めて考え直す。

総括1回 
 両担当者の授業内容を復習しながら、各受講者が本講義で学んだことを総括する。
 
授業運営 Course Management
・受講生は2つのグループに分かれ、8回目の授業で講師が交代する。ただし、各受講生の教室は、前半と後半で変わらない。
・授業中の私語、携帯電話やスマートフォンの使用、無用な出入りは禁止する。
・異文化の具体的な姿に触れるために、映像や写真資料などを用いるよう心がける。
・テキストは指定しないが、参考文献については授業中に適宜紹介する。
 
評価方法 Evaluation Method
 必修科目のため、平常点は評価の重要な基準となるので注意されたい。
期末試験期間に、杉田、吉留それぞれが同一時間内に試験を実施する予定。
成績評価は、平常点と試験をあわせて総合的に判断する。
 杉田の評価基準は、学期末の試験(67%)およびリアクション・ペーパーを中心とした平常点(33%)で評価する。
 吉留の評価基準は、学期末試験70%、平常点(リアクションペーパーなど)30%とする。
2名の教員が50点満点でそれぞれ評価して合算する。
 
オフィスアワー Office Hour (s)
杉田:原則として火曜日と水曜日の昼休み。
吉留:原則として火曜日と水曜日の昼休み。
 


 
 
 
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